ゆっくりでいいから、なんて言いながら。
それからというもの、五十嵐さんと私の距離は急速に縮んでいった。

関係を言葉にすれば、恋人って単語を選んでもあながち間違いじゃないと思う。


五十嵐さんは週に3、4回は私の部屋に遊びにきて夕ご飯を一緒に食べたり、五十嵐さんが借りてきたDVDを一緒に見たり。

夕ご飯は五十嵐さんが買ってくる事も多いけれど、時間に余裕のある時は私も作ったりする。
自分のためだけに作るのが面倒に思えて、今までは進んで作ったりはしなかったけど、やってみると案外嫌いじゃないなぁと思う。

それは、五十嵐さんがおいしいと食べてくれるからって理由が大きいのかもしれないけれど。

そんな風にして私の部屋で過ごして帰る時には、当たり前のようにキスをして。

今まで恋人とそこまで密着して過ごしたりした事はなかったし、自分一人の時間もぐんと減ってしまったけど。
ちっとも気にならないし嫌にならないから不思議だ。

波長が合う、なんて私が言うのはおこがましいのかもしれないけど。
少なくとも、五十嵐さんの波長は私にはぴったり合っていて、一緒にいて心地がいい。




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