翌朝目を覚ますと目の前に五十嵐さんの寝顔があって、思わず大声を上げそうになった。

朝からバクバクと身体に悪そうなほど騒いだ心臓を落ち着かせてから、昨日の事を思い出す。

私のベッドはシングルだしふたりで寝るのはつらいからって何度も言ったのに、五十嵐さんは帰ろうとしなくて。
結局うちでお風呂にまで入ってしまったから、仕方なく一緒のベッドで寝る事になった。

こんな狭いベッドで五十嵐さんとなんて、絶対に眠れない。
そう思っていたのは最初の数分だけで、色々あって疲れた脳はすぐに眠りに落ちて。
一度も起きる事なく今に至る。


なんかまずい。
こんな状況なのにそこまで戸惑っていない自分がいる。

付き合ってもいない男を部屋に平気で泊めるとか、その前に部屋に入れてご飯作らせた上お風呂貸すとか……。
どうかしてる。

私、五十嵐さんに会うまではこんな女じゃなかったのに。



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