キュンラブ†誘惑~Because I love you~年の差恋愛

 発覚





「洸貴(コウキ)?

あぁ---上手くまとまったよ。

そう、すべてこちらの提示した内容で」


俺は駅に降り立つとスマホから、共同経営者である深川洸貴(フカガワ コウキ)に連絡を入れた。

商談が上手くいったことと今日は会社に戻らずこのまま帰宅することを手短に伝え、洸貴から労いの言葉を受けて話を終えた。




大学時代の同級生、洸貴と立ち上げた会社は、俺たちの予想以上に順調に軌道にのり成長を続けている。


今日まとまった仕事が上手くいけば、さらに事業の拡大を狙える。

そうなると今後のためにもう一度組織運営の見直しをしたほうがいいかもしれない。

組織運営の再編の必要性について近いうちに洸貴と話し合うことを、俺は頭の中に書きとめた。



俺はスマホをスーツの内ポケットに入れ、駅のロータリーを抜けた先にあるコインパーキングに向かおうとして立ち止まる。


ロータリーに面したスタバのウィンドウの向こうに、見慣れた顔をみつけたからだ。

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