桜涙 ~キミとの約束~

✿約束の少年



「んー…なんでだろう」

休日のお昼前。

朝から部屋の掃除をしていた私は、自分の体に少しの違和感を感じていた。

どうにも疲れやすいのだ。

拭き掃除をしても、掃除機をかけても、とにかく体を動かし続けるとすぐに疲れがやってくる。

今までこんな事はなかったんだけど……

風邪のせいでまだだるさがぬけていないのか、それとも体育祭の疲れが残ってるのか。

なんとか見た目は小奇麗になった部屋を見渡して、私は掃除を中断しベッドに腰掛けた。

スプリングがギッと小さく音をたてる。

座っているのも少しだるく感じた私は、ゆっくりと体を倒してベッドの上に横になった。


< 98 / 494 >

この作品をシェア

pagetop