虹色の恋人
1章
私と光輝は幼稚園から高校まで同じ学校だった。人前では腐れ縁だ、悪縁だって言っているが本心ではない。小学4年の時から好きでいる。この彼氏、彼女に見えるいい関係を壊したくないために告白もしていない。たぶん光輝も気づいていない。しかし、いつか光輝が気づいてくれて告白してくれるんじゃないかと期待をしながら高校に通っている。今日もまたワクワク、ドキドキしながら学校へ向かう。私はガラリと教室の戸を開いて自分の席に着いた。光輝が私に話しかけてくる。ドキドキしながら光輝に接する。この鼓動を聞こえないようにして。
「りーこー」
「光輝おはよう」
「おはよう、莉子、この問題教えて」
「この問題は…」
と言って少しの間考えるが光輝のことをやはり意識してしまう。横を向けば頬にキスが出来そうなくらいに近い。ドキドキドキドキしていて今にも心臓がアップビートすぎて壊れてしまいそうだ。
「莉子、顔赤いけど熱あるんちゃうん?」
「大丈夫大丈夫、この問題は、こうして、それからこうする」
「うわぁ、スゲーな莉子は。天才や」
「天才ちゃうってば」
「英語のワーク貸して」
と文の語尾にハートマークをつけてるような言い方だった。キュンキュンしてしまったが顔にださず頑張った。
「なんで?まさか予習してないん?」
「そうなんや、だからお願い」
「いいよ」
と言って貸した。すぐに予習をしだした。私は光輝ににこりと微笑みほかの子と話しに行った。
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