東京へ 〜僕の夢を乗せて

母の仕事

母はｽｰﾊﾟｰのﾚｼﾞで働いている


もう十年近くになるのかな？


人付き合いが苦手な母はかなり苦労したが


今はなんでも話せる友達が出来た


それは僕も嬉しい


母は以前


小さな二人の弟をみながら内職をしていた


母が内職は休みがないんだよね


とよく愚痴をこぼしていた

だから下の弟が一年生になった年に


ようやく今の仕事が出来るようになった


全国ﾁｪｰﾝの大手のｽｰﾊﾟｰなので


店が出来るまで電車に乗り研修に出掛けていた


それまでﾊﾟｼﾞｬﾏみたいな服しか来てなかった母は


服を買い化粧をしたりなんだか楽しそうだ


母が研修中もお金もらえるんだよと言うが


もうそれ以上服や靴や鞄などを買いこれってどうよという感じだ


それに小学校一年と二年の弟たちはかなり淋しい思いをしていた


母は気づいているだろうか？


一つの事をやりだすと回りが見えない母なので


僕は心配だ


母さん弟たちお腹をすかして待ってるよ


母は研修先からまだ帰れない電話をすると


弟たちは

お腹がすきﾊﾟﾝやﾊﾞﾅﾅを食べ母の帰りを待っていた