いつも桜が綺麗です。
桜日和
未来の私に逢ってからもう数日が過ぎた。

満開だった桜は少しずつ葉桜が混ざってきていた。

一人家の中をパタパタと動き回り、掃除をする。

「ふう。これで全部、かな?」

一折掃除を終えてつぶやく。

でも、本当はまだ終わっていない。

土方さんのお部屋がまだ終わっていないのだ。

だけど、土方さんのお部屋に入ると

そこにいるはずの人がいなくて私は泣きそうになってしまう。

だけど

掃除をしなければほこりまみれになってしまうだろう。

私は意を決して土方さんのいた部屋に向かう。

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