優子の恋



竹下くんは両手に
ゴミ袋を提げて歩いていた。

小走りで竹下くんとの
距離を詰めた

「あ…あの……」

竹下くんは振り向いて
私を見るとぎょっとして
一瞬身構えた。


「さっきは…本当にすみませんでした……」

深々と頭を下げる
私に警戒心を解いた竹下くんは、

「別に平気です…」

そう言って踵を返して
私から離れていった。


どうしよう…
完璧に嫌われてるよね
この感じ……
どうしよう…



人生で初めて
男性との関係がうまくいかないのは、

私は夜も眠れなかった…



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