溺愛シンデレラ~キミとHappyWedding~
彼女はこの店の売れっ子のキャバ嬢。


私は彼女のヘルプに就くコトが多かった。
彼女の顔利きで指名客も増えた。


彼女には恩を着せてばかりで、ここで彼女のお願いを訊かなきゃ…薄情だと思われてしまう。



「何か予定あるの?イブ」


「いえ…」
クリスマスは明後日…

樋口さんとの約束は断ろうと思った。



「じゃあ~クリスマスお願いね~っ」


彼女はドレスの上に黒のカシミアのロングコートを羽織って、更衣室を出て行った。


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