わたしの居場所
夜の公園はしんとしていた。

そんな中で…
ブランコのきしむ音がかすかに響いてる。

女性らしき人影がブランコに見えた。

わたしの足音に気づいたのか…

ブランコが止まる。

女性がこちらを向いた。

そして立ち上がると、
ゆっくりとわたしのほうに近づいてきて、

…目の前で止まった。


母親くらいの年齢だろうか。

見た目は山姥とはかけ離れた、
上品な服装で、端正な顔つきをしてる。

女性はふいに両手を上げて、

わたしに襲いかかってきた。

目を閉じて叫ぼうとした。

けど、声がでない…
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