青いブレスレット

おわりとはじまり


わたしなんかを好きになってくれる人なんて、誰もいないんだ。


初恋だって、こんな悲惨な終わりだもん。



「俺、やっぱりもう無理だわ」


わたしに向かって冷たく吐き捨てるのは、わたしが初めて好きになった人。

明るくて優しくて、憧れだった。


「顔も別に好みじゃないし、ヤラせてもくれないじゃん。これ以上付き合っても仕方ねーし」


―『紗奈(サナ)は可愛いよ』

―『俺達そろそろ…いいだろ?』


わたしのこと本気で好きじゃないことくらい分かってた。

でも、いつかは、ほんの少しだけでも、好きになってくれるんじゃないかって思ってた。


「俺なんかよりもっと好きになってくれるやつ探した方がいいよ。じゃあな」


日も暮れた学校の中庭に置き去りにされる。

冷たい風だけがわたしを包み込んだ。


「・・・はあ・・・」

ため息つくと幸せが逃げるっていうけど、今はため息しか出てこないや。


大きな石の上に座って、空を見上げる。

うす暗くなってきたのに、星はひとつも見えなかった。








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