青いブレスレット

初めて

しばらくして、気づけば6時になろうとしていた。


そろそろ帰らないとお母さん心配するかな…。


「そろそろ帰る?」

「う、うん…」


帰らなきゃいけないけど、水原くんに言われるとちょっと切ない。

もっと一緒にいられたらいいのに…。



ショッピングモールを出て歩いて、二人で楽しく話していたらあっという間。

もう別れ道まで来た。


「あ…」

「うん…」


足がなかなか動かない。

水原くんもなかなか動こうとしない。


沈黙の時間が続いた。


どうしよう。

こんなことしてても帰らなきゃいけないのは変わらないのに。

時間が過ぎてくだけなのに…。
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