青いブレスレット

告白

帰りのホームルームが終わる。


わたしは早く荷物をまとめて席を立った。



教室を出るとき、ちらっと教室の中を見た。




…千夏ちゃんが水原くんに話しかけている。

水原くんは頷いた。



今から話がある。

分かった。


という感じかな。



ついに千夏ちゃんが、水原くんに告白するんだ……。



なるべく考えないようにしよう。

早く帰って、おやつでも食べよ…。


「…あれ?」



なんだか左手首が軽い。

見ると………ない。


ブレスレットがない!!!

うそでしょ!?



その場でバッグの中を確認したけれど、やっぱりない。

なんで………っ!?



わたしは急いで教室に戻る。

もう誰も残っていなかった。


机の中を見てもない。



次にトイレに。

やっぱりない。
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