幽霊だって恋したい。

君と出会った

つまんない。

毎日がつまらない。
たいくつ。

誰かと遊びもしないし、話もしないし。

家もなければ、家族もいない。



たぶん、それは当たり前なのだろう。


だって私は幽霊なんだから。





私は誰?いつ死んだの?
どこに住んでたの?私は何歳?
家族は誰なの?

そんなことも思いだせない。

というより、思い出したくなんかない。

めんどくさいし。
思い出しても、会えるわけじゃないい。


ただ、そんな私は、なぜ成仏できないのだろう。

心残りがある?

そんなことあったっけ?


ぶつかっても、すりぬけちゃうし、
私のことはみんなに見えない、声も届かない。

そんな状態でどうしろって言うの?


早くこの世界からいなくなりたいよ・・・
< 2 / 4 >

この作品をシェア

pagetop