殺したいほど好きなんだ
異常故の相思相愛


目を開ければ、奴が私の服を脱がしていた。


「おはよう」


「んあー」


私に馬乗り真っ最中なくせして、ナチュラルに挨拶してくる奴に、「またか」と思えるあたり、私も焼きが回ったらしい。


異常を常識として受け取ってしまう。


「重い。退いてくださらないでしょうか」


「まあまあ、待て待て。あとニ、三、ボタンを外せば上はあらわに」


なる前に、下からアッパーを決め込んでおく。


顎にクリーンヒットはさぞや痛むだろう。事実、奴はベッドから落ち、痛みに悶絶している。


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