恋をした瞬間。





柊、どこに行ったんだろう…。



あたしは窓の外に目をむけると、柊がひまわりの花壇の前にたっていた。



あ、柊…。



なんで柊はあんなところにいるんだろう。



考えて、またふと花壇に目をむけると柊はいなくなっていた。



え、うそっ!?



びっくりして立ち上がったけど、廊下のほうから足音が聞こえた。




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誰かが教室に入ってきた。



あたしはというと。



机に突っ伏して腕を枕がわりにして顔は窓のほうをむけて、目は閉じている。



一歩ずつ誰かの足音が近づいてくる。



ていうか、あたし寝るフリしなくてもよかったんじゃないの?



自分の頭の回転の悪さにあきれる。



足音はあたしの前の席あたりでピタッと止まった。







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