不良男子が子猫少女と同居する!


「玲央にゃん、一緒ぉー」

 美愛はそう言って、俺のハンバーグにかぶりついた。

「美愛!それ、俺の!」

 美愛は気にせずに俺のハンバーグを完食した。

「おいしかったぁー」

 仮にも、お前のライバルが作ったハンバーグだぞ、これ。

 なんてツッコミはできないから俺は、美愛が膝から降りるのを待った。

「美愛、風呂入っていいぞ」

 俺の言葉に、美愛が震えた。

「ん?どうした」

「お風呂嫌!」

 やっぱり猫だ。猫って、水が大嫌いなんだよな。…って風呂はお湯だけど。

「風呂嫌って…でもさ、入んなきゃ汚くなるぞ?」

 俺が言うと美愛は首を横に振った。汚くならないってか。

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