淡恋~あいつがくれた恋~

ひかれた心

えっと…藤橋とは。

初めは委員会だったかな?

前期一緒の学習委員になって一回目の委員会じゃ全く話さなかったんだけど…

二回目の時に今度の委員会までに各教科の先生に各クラスの授業態度を聞いてこい!!って宿題が出たけど…

私がなに聞いてくるんだっけ?なんだっけ?ってなってわざわざ遠くて男子が密集してる席まで聞きに行ったとき

「ねぇねぇ藤橋くん。」

私は話しかけた。当時はまだ君づけしてた…。

でも藤橋はクラスのやんちゃの男子と話してて話しかけんの勇気がいったんだよ~!!

「んっ?」

そう言って彼は振り返った。

「今度の委員会までに何聞いて来いって言われたっけ?」

「えっと…。」

話しかけた時からどんどんお腹が熱くなっていってるのはいやなぐらい肌で感じた。

そんな私と藤橋を好奇心旺盛な目で小阪(藤橋と話してたやんちゃな餓鬼)はみていた。

「授業態度はどうか?じゃなかった?」

藤橋がいった。

「あっそうやったね。ありがと!!」

と私が言った。

「うるさいもんね、この辺とか」

小阪が自分と藤橋の辺りの席を指差した。

「お前さえいなきゃ、この辺は平和なんだよ!!」

藤橋が小阪に突っ込んだ。

それを見て私はクスッと笑った。

首をちょっとかしげて私は

「ありがとっ!!じゃっ聞いとくけん!!」

と言って

「よろしく」

と言われその場を去った。


日を追ってクラスのみんなのことを知っていくごとに深谷のこと良いなぁって思うこと結構あった。

でも、藤橋への気持ちの方が強かった。
二人きりで何かをすることが多かったからかもしれない。

だけど八月頃から藤橋への気持ちと深谷への気持ちが私の中でうずめく様になった。

どっちのことが好きなの?ってなった。
でも、どちらのことも好きだった。


私の中で藤橋は穏やかで横顔◎で深谷は面白くてときどき可愛い
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