警察官になりたいです!

過 去




「おとうさん。」

「おとうさん、おきて?」


私は何度も父を呼んだ。

幼く、まだ何も分からない私は、父の死を受け入れられなかった。





「おとうさん」



「おとうさん、おしごとでしょう?はやくいかないと、おこられちゃうよ?」



心臓が止まってしまった父に何を言おうと無駄だ。




―――おとうさん。
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