DEAR SMILE~愛しい笑顔~

「やっと終わったー!柚羅、早く行くよ!」
「待ってよ、南稚!」

今日1日の授業が終わってすぐに、南稚に腕を引っ張られて教室を出た。
そして今。
「ヤバい!可愛すぎる!全部欲しい!」
と、お店についてすぐに南稚は騒ぎだした。

「ちょっと柚羅!これ着て!」
そう言われてあたしは更衣室に押し込まれた。
渡されたのは、裾がシフォンになっている白いワンピだった。

「……可愛い。」
思わず口から漏れた。

ちょうど、ベージュのライダースジャケットに合う、白のワンピが欲しかった。
何でもかんでも、南稚にわかってしまっていて、怖いくらいだ。

「柚羅ー、着た?」
「う、うん!」
そう言って更衣室のカーテンを開けると、
「やっぱ、似合うー!」
と言って、南稚が抱きついてきた。
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