隣のマネージャーさん。
運命のラスト・ゲーム


くたくたに疲れた決勝戦前日。

キツイ練習をした後、早く練習を終えたおかげかぐっすりと眠れて不思議とすんなり早起きができた。

「……はよ。」
「あら、おはよう。今日はいつもより早起きなのねぇ?しかも、すっきりした顔してるわよ。」

ふふっと笑った母さんはコップに水を淹れて俺に渡すと、椅子に座って待ってるように言った。

「もうちょっとだから、待っててねー。」
「んー…」

水を飲みながら椅子に座ってボーッとする。

「今日は爽ちゃんと私と、お父さんも決勝戦観に行くからね。」
「……マジで?」
「うん、マジマジ〜。」

やけに朝から上機嫌だと思ってたら、そういうことか……

俺にバスケを教えてくれたのは父さんで、インターハイの話をよく俺がねだって聞いたのを覚えてる。

今は出張でいないけど、帰りがてらに試合を観に来るらしい。

本当にバスケが大好きで、多分俺よりバスケ馬鹿だ。



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