空に託す想い~叶多*空夏~

1.決戦→封印する想い






決戦の日…







朝リビングに降りて行くと、彩乃がリビングで朝ごはんを作ってくれていた。






両親が忙しくてほとんど家に帰って来ないから、ご飯はいつも彩乃が作ってくれてる







「おはよ~」






そういって彩乃に抱きつく私







「わぁ!

ちょっと空夏やめろ」







怒られました…









「拗ねてないで速く顔洗って着替えて来なよ」







「はーい」









彩乃は海風のNo.2の時は私に対して敬語を使うけど、普段の生活の時は普通の姉妹のように話す。


でも、お姉ちゃんとは呼ばない。


その理由は後程分かるから今は説明しない…





「速くしなってば!」



まだリビングにいた私に彩乃がもう一度言う。




「今行く」




彩乃を怒らすと怖いので、私は急いで洗面所に向かった。








洗面所で顔を洗ってから、固定してあった左肩を見てみる。



鏡に写った左肩は赤黒くなって腫れていた。




少し動かして見る。



「ッ、」



声にならない音が口から漏れた。





痛いけど、動かないことはないから大丈夫だよね…



その後、洗面所を出て自分の部屋に向かった。










部屋で着替えて、もう一度リビングに行くとちょうど朝ごはんを作り終えた彩乃がご飯を机に並べてるところだった。





それらを手伝い全部並べ終わってから彩乃と一緒に朝ごはんを食べた。









ご飯を二人で食べるのは、ほとんど毎日のことだから、寂しいとかはない。






逆に夜出掛けられるから、感謝してるくらい…













朝ごはんを食べ終えて、食器を片付けてからはずっと彩乃と過ごした。













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