美しい翼を持った飛べない天使

晴れない紫雲。

「本当のこと言うと

俺は青太郎と美翼が何してたかなんて

知らないよ?」


またゴタゴタ聞いたらうるさそうだし。

「あの2人…付き合ってないの?」

「美翼が好きなのは…」

そうだ、兄貴が居るから

軽く口に出せない。


「陰吏…くん?」

「いや、本当にあの2人は

付き合ってないから」


「でも…青太郎くんとは

仲直りできない」

「青太郎、もう機嫌直ってるよ?」

「マネージャーもやめて

幼馴染までやめて…」

「幼馴染ってやめるもの?」


「幼馴染って何なのかな…」

「高校とかで出会った奴より

自分のことを解ってくれている、

だから必要なんだと思う」

ティッシュを水雪に渡す。


「俺と水雪は高校で出会ったわけで

まだよく解らない、だろ?」

「…うん」

「そもそもそれは青太郎を介して

出会ったわけだし、居て損は

ないと思う」

何故俺は自論を語っているんだ。





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