慕情~憧れのヒト~
秘め事
シーンと静まり返った中で、参考書を捲る音と鉛筆を走らせる音だけが響いている。

私はこの空間が好き。
でも彼はそれを嫌う。


『図書室で試験勉強しようよ』

『はぁ?何で図書室?あんなに居心地のわりぃ場所はねぇだろ』


私の誘いを断って、試験前なのにクラスの子達とカラオケへ行ってしまった。

その中には彼に好意を抱いている女の子もいるからそんなところへは行ってほしくないのに。
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