絡み合う指が《完》…TABOO…
絡み合う指が
冬の早い日暮れ時、あたしは図書館へ向かう。


もう利用者のいない本棚の奥に、慣れた足取りで歩いていく。


そして…そこにいるあなたに向かって手を伸ばす。


あなたは指を絡めとりあたしを引き寄せてその腕に抱き締める。


言葉はないけれど、見つめ合い指を絡めたら伝わる欲望…


そして深く激しく求めて触れる唇…


「んぁ…はぁ……ぁぁ…」


………


あたしには同じ2年に彼がいる。


優しくて大切にしてくれる彼氏が。


………


3年のあなたには1年の彼女がいる。


かわいくて純な彼女が。


………

初めは偶然だった。


図書館ですれ違う時に触れた指先…


……!!!!


まるで電気が走ったみたいに、指先から快感が全身に流れ込んだ。


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