双子の姉妹の マキとマイ

波乱の部活【マキ】

「マーキ?」


ニコニコ笑いながら、私と並んで歩く円香。


「な、なにかしらぁ?」


私は明後日の方向を向いて苦笑いで答える。


うわぁぁぁ。


目が…。


目が…。


目が笑ってないよ、円香!


円香は私の着ている青いジャージを、クイっと引っ張って言った。


「これ……。誰のジャージ??」


私はニコっとほほ笑んで言った。


「きょ、響夏のジャージにございます☆」


円香の表情は怒りに変わった。


それでもどーにか笑おうと不気味な笑顔で言う、円香。


「なんで『馬鹿野郎』の、ジャージなんかきてるの??」

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