ハンドパワー

「蘭、ちょっと頼みごとがあるんだ」

「なに、どうしたの?」


「私、プールで嫌な思いしてるから…

もしかしたら今日もそれを思い出して、取り乱すことになる確率高いから…

その時は…」


「わかったよ。
そういえばそうだったよね。

ゴメンね、辛い思い出があったのに誘っちゃって」

「大丈夫だよ。

私も早く過去を思い出したいから」

「そっか」

蘭は私に協力してくれる。


大丈夫。

何事もないはずだ。


・・・・・あの時も、なにか起こるなんて想像してなかったけど...

実際は…

「温秘!
悪いことでも考えてるんじゃない?」

「え?」
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