空色縞瑪瑙

第二話 日向に咲く





第二話 日向に咲く 青柳 ひなた




私は生まれた時から、ものごころがついたときから、双子である宙人と、幼なじみで親友である空とずっと一緒にいた。


宙人は空が好き。

私も空が好き。


空は私たちを好き嫌いなくいつも一緒にいてくれて、優しい笑顔で笑いかけてくれる。


私たち双子は、空の悲しい顔を見るのが本当に嫌で。


幸せな笑顔でいてほしいと、ずっと願ってきた。


泣き虫な空を知っているのは、私たち、双子だけで。


普段はどんなときも腹をたてることのない空も、私たちにはよく怒る。



しっかり者の宙人、優しい空、やんちゃな私。


それが私たちの代名詞で。


私はいつも空を守っていた。



そう。


今だって。


私も空と同じ学校に通って一緒に学生生活を送っているのだ。



「聞いてよ空!私ラクロス部の助っ人頼まれたのよ!?」


「いいじゃん。頑張って!」





< 38 / 84 >

この作品をシェア

pagetop