空色縞瑪瑙

第三話 宙人と空






第三話 宙人と空 青柳 宙人




最後に空に会ったのは、高校一年生のゴールデンウイー ク。


そしてそれから早二年が過ぎ、俺はすっかりと大学受験 へと頭を切り替えていた。


もともと大学の附属の高校に通っているために、そんな にがっつり受験勉強をするわけじゃない。



しかし、俺のプライドをかけて、絶対に学校の成績は トップじゃないといやなのだ。



そんなことをしている間にも、俺の双子のひなたと幼な じみの空は青春を満喫している。



空は幼なじみ。


ひなたは双子。


この三人の共通点は、皆空に関係する名前ってこと。


俺は宙人。

宇宙の字をとりをとり、宙人となった。


ひなた。

ひなたは太陽のあったかい日差しから。


空。

そのまんま。



ね?皆空に関係するでしょ?



さて、そんな幼なじみとひなたとは、ずっと一緒だった。


高校生になるまでは。


高校生になって、俺は私立の大学附属校へ、ひなたと空は女子校へと入った。



そして、冒頭へと戻る。


俺はもうしばらく空と会っていない。


本当は、すごく会いたい。


会って話をしたい。


空の笑顔は本当に素敵なんだ。



「宙人は空にベタ惚れだよね。」


「いいだろ、別に!」



ひなたにいつも突っ込まれて、俺はへこむ。

そして、いつも考えるのだ。




< 61 / 84 >

この作品をシェア

pagetop