お嬢様になりました。
第九話 素直じゃない奴
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「次何処行く?」

「竜樹君は何処か行きたいところないの?」

「俺? んー……」



長い様で短い夏休みが終わり、始業式で早く学校が終わった私たちは、久しぶりに三人で街に買い物にきている。


竜樹と華をみてると、私は居ない方が良かったんじゃないかと思う。


お邪魔ムシだよね。


まだ二人は付き合ってないけど、それもきっと時間の問題。


二人が付き合ったら、周りの人は驚くんだろうな。


柄の悪い竜樹と清楚な華の組み合わだもんね。


私は二人を知ってるから、凄くお似合いだと思うけど。



「あれ?」

「どうしたの?」



路地裏に鳳の制服をきた男の子がいた。


様子がおかしい。



「あれってカツアゲされてるんじゃない!?」



カツアゲ!?


そう言われてみれば、制服を着崩した柄の悪い男達に囲まれてる。


助けなきゃ。


男の子のところに向かおうとしたら、竜樹に腕を掴まれた。



「お前らはここにいろ」

「でも……」

「心配すんな。 俺があんな奴らに負けるわけねぇだろ」



竜樹は二カッと笑うと、躊躇する事なく不良達のところに行ってしまった。






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