藍白の鬼
序章


青鬼は言った。


「俺にはお前らが見えん」


紫鬼は言った。


「馬鹿には見えんのだ」


黒鬼は言った。


「見ようとせぬ者には見えんのだ」






――故に、透鬼だと。



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