ドキドキする胸を押さえながら、自分のデスクに戻る。


やり場のない怒り。
自分でも意味がわからないと思いながら、勢い良く椅子に座った。


大事な仕事だって言うのに。
なのに郡司さんはオフィスであんなこと。


「なんなのよ、一体」


無意識に口を突いた声に、少しずつ気持ちが落ち着いて来る。


確かに郡司さんの女の噂は嫌になる程聞いて知ってる。
私が巻き込まれない状況なら、それを咎める気もない。
だけど今は一緒に仕事を進めなきゃいけないんだから、理不尽な気がしてイライラする。


そして、イライラしてる自分が嫌になる。


もういい。
私は私がやるべきことだけやって、さっさと帰ろう。


そう思ってパソコンを開きながら、どうしても気になる。


噂に聞く私生活はアレだけど、少なくとも仕事中の郡司さんは尊敬出来るって思ってる。
アシスタントの私に予告して週末残業をしてるのに、郡司さんらしくない。


出掛ける前に様子がおかしかったし、何かあったんじゃ。

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遠距離恋愛  社内恋愛  意地悪  プレイボーイ  浮気  胸キュン  恋人  同僚  結婚  裏切り 

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