黒猫が懐くまで。
変わらない朝

「ふぁ〜」

また、いつもの朝。

変わらない部屋。

そして私は1人。

いつも思う。

どうして私はここにいるの?

どうして生まれたの?

いっそのこと死んでしまえばいいのにって……。

そんな事を思いながらも、学校へ行く支度をする。

肩より少し長めの黒髪をなびかせながら家を出る。


「いってきます。」


こんな事を言っても返ってくるはずもなく、虚しく部屋に響いた。



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