最高の偽装lovers

浩輔side

ハァ・・・

持っていた包丁を下に置く。

・・・

明日の下ごしらえの途中なのに、

なかなか終わらない。

・・・

今は、穂波の事で

頭が一杯で、何も手に着かない。

そんな事を言ってる場合じゃないのは、

よくわかってるんだが・・・

・・・

ビクッ!!!

・・・

突然、店の電話が鳴った。

静かな厨房・・・

今は午前0時・・・

こんな時間に一体誰が?

・・・

ここにいるのだから、

無視するわけにもいかず・・・

というか、

電話が止まる気配すらない。

・・・

溜息をつきながら電話に出た。


「もしもし?」

「・・・」

…おいっ!

無視かよ?
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