最高の偽装lovers
6.偽装恋人の代償
【浩輔side】

穂波を追いかけられないまま、

レストランへ逆戻り。

・・・

芹香とオレは、

本当に何でもない。

今日は、急な依頼で共に過ごすことになった。

・・・

それを説明しようとしたら、

穂波は勘違いをし、飛び出した…

全く、人の話しは最後まで聞けよな。

・・・

すべての事情を聞いた母は、

呆れ顔で呟いた。

「そんな事なら、

電話した時に言ってくださればよかったのに。

私に言ってくれてれば、先に穂波さんに

話しをしておいてあげられたのに」

・・・

「車の運転中に電話してくるのがいけない。

運悪く、警察には捕まるし・・・」

オレも溜息をついた。

・・・

「ごめんなさい・・・

私はてっきり、皆さんご存知だと思って、

冗談で言ったつもりだったんだけど」

芹香も申し訳なさそうな顔をして、

小さくなっていた。
< 88 / 198 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop