別れ道での約束
恋敵の宣戦布告
進路希望用紙を提出してから、10日後に担任との二者面談が行われた。


面談時間は15分で頑張って!と応援されて、簡単に終わった。


「ありがとうございました」


私が頭を下げて教室を出ると隣りのクラスからもちょうど終わった人が出てきた。


あっ…


中本沙希ちゃんだった。


向こうも私に気づいて、目が合う。

気まずく感じたので、すぐに目を逸らして、その場を去ろうとした。


「望月さん」


しかし

沙希ちゃんに背中を向けた途端、呼び止められてしまった。


私は動きを止める。
< 114 / 261 >

この作品をシェア

pagetop