青空バスケ―3rd―

「栞奈さん?」

「え?
あ……えっと……何だっけ……」


すると、洋輝君はにっこりと笑った。


「俺……頑張ります。
みんなの記憶に残るような……そんなチームを作ります。
だから、そのために……大地に俺の本当の気持ちを話してきます」

「洋輝君……」

「栞奈さんに会えてよかったです。
何か……スッキリした気がします」


そう言って洋輝君は笑った。


「……目、キラキラしてるね」

「目……ですか?」

「うん。
あたしの知ってる中でバスケの話をすると目がキラキラする人はね……みんなバスケ馬鹿だよ」


だからきっと……ていうか絶対。

洋輝君も一緒。


「それって、高瀬先生もですか?」

「うん。あれはかなりの重症だよ」

「なら、光栄です」


洋輝君はそう言って嬉しそうに笑った。
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