青空バスケ―3rd―
生徒の計らい
大和side

「高瀬先生!お願いです!
体育館に来てください!」

「はぁ……?」


日曜日。

部活が行われてる間、職員室で仕事を片づけようと思っていた俺。

そんな時、飛田が来て俺にそう言った。


「大和ちゃん、人気者だね」

「だからその呼び方やめろって……」

「いいじゃん。
俺と大和ちゃんの仲だし。
飛田だって気にしないよなー」

「高瀬先生と三倉先生って仲良いんですね」

「お!分かってるね~、飛田。
そうだよ、仲良しなんだよ!」

「……それで?
急にどうしたんだよ、飛田」


俺が聞くと、飛田は真剣な顔で俺を見た。


「今日は……今日だけはどうしても高瀬先生に見に来てもらいたいんです!」

「何かあったのか?」

「いや、特にそういうわけでは……」


……何か怪しいな。

でも……ま、いっか。


「少しだけな」


俺がそう言って立ち上がると、飛田は嬉しそうな笑顔を見せた。


「ありがとうございます!」

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