青空バスケ―3rd―
亀裂
栞奈side

『……話がしたい』


大和にそう言われたのは昨日の夜。

突然電話が来たと思ったら、そう言われて日時と場所を指定されて電話が切れた。


「栞奈せんせー、おはようございます!」

「なっちゃん!
元気になった?」

「うん!」


あの日から三日。

なっちゃんはすっかり元気になって幼稚園に来た。


ナオ君とまー君も元の仲良しに戻って仲良く遊んでいる。


ただ、あの日から何の進歩もないのはあたしだけで……。


「はぁ……」

「栞奈先生、最近元気ないね。
どうしたの?」

「夏目先生……」

「大丈夫?」

「……はい」

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