危険な彼女。


「着いてくんなよな~」

「あーん、怜太きゅん冷たぁい!」


廊下で立ち話していた女生徒が一斉にこちらをみる。


途端、俺の頭に血がのぼる。


6月6日。
あの暑苦しい季節に、もうすぐなろうとしている。

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