ありがとうと伝えたい

想い




「ねぇねぇ!告白オッケーしたの?」


ゆうなは
私が帰ってくると
しつこく聞いてきた。


私はジュースを
買って飲み干した。

正直いって
私は疲れた。


いろいろありすぎて
頭がパンクしそうだった。


携帯が鳴った。
慌ててみると
だいきだった。

『ねぇ、帰りさ一緒に帰ろ?』


私は返事をしようと
すると
ゆうなが言った。

「あんた…もしかしてオッケーしたの?」


私は静かに頷く。

そして私は
成り行きを話した。


最初はあきれていたゆうなは

話をきくと
ふぅと下をみた。


「まあいっか…あんたが和解したっていうならね…ただ裏切ったりしたら私殴りにいくから」

「殴る!?」

「当たり前よ!だいきって男とバスケ部に説教してやるっ」



ああ

ゆうなは
本当に心配してくれてるんだっ

そう思ったら
すごく嬉しくて
思わず笑ってしまった。


ゆうなは
そんな私をみて
にこっと笑った。


私は
ゆうなが親友でよかったと心から思ったんだ。




教室へ帰ると
みんなが騒いでた。

何事かとおもい
様子をみにいった。

みると
ゆかちゃんが
私の机で楽しそうにお話していた。



「ゆかちゃん?」


私が話しかけると
ゆかちゃんは一瞬とまどった表情だったが
すぐ笑顔になった。


「お邪魔してました!かなみさん」


「なにかした?マネージャーのこと?」


「あ、いや…だいきの…」

そこまでいうと
ゆかちゃんは
黙ってしまった。

けれど
決心したように
私にいった。


「だいきと付き合ったんですよね!おめでとうございます!ちょっと悔しいですけど…」


苦笑いしながら
ゆかちゃんは言った。


私はなにを
言ったらいいかわかんなかった。


ただ黙っているしかなかったが
せっかくの勇気を無駄にしたくなかった。

私は
ゆかちゃんの頭をなでて
笑いながら
「ありがとう」


そういうしかなかった。

ゆかちゃんは
涙を必死でこらえていた。


だけどそれでも
必死で笑っていた。

無駄にしたくない
絶対ゆかちゃんの気持ちわすれないから



私はゆかちゃんに
そういった。


ゆかちゃんは
泣きながら
笑顔で
「はい!」

と言ってくれた。
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