人貸し屋 外伝



「もちろん、嘘です

 恩人を主治医にしたいのは

 おかしいことでしょうか・・・?」



「・・・・・・いや、ならいい」



吐き出した煙を見て

零が小さく顔をしかめる



「私も、聞きたいことがあります」



「あぁ?」



「私の彼氏候補に、

 なってくれるんですか?」



「・・・っ、ゴホッ・・・!」



零の言葉に咽てしまう



「・・・お前なぁ」



「あら、違うのですか?」



顔を赤くすることもなく

平然と聞く零



「・・・本当に、大人になったな」



「もう6年ですからね」


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