バンパイア一族と少女

皆 優しい人だ。 私が人間じゃなければ まだ 優しかったのかも知れない。


バンパイアの仲間は 挨拶が済むと ゾロゾロとカインの自室から出て行った。


「あの…何故 私を?助けに?」

とカインは ケイトの言った言葉に驚いていた。
そう言えば 何故 助けたんだろう?
気がつけば 助けていた。


人間は 自分からすれば餌としか思っていなかった…
欲望を満たすだけの 道具しか 思って無かった自分が 何故 人間の娘を 助けたのか カイン自身も まだ 分からないで いた。
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