龍は花を守りけり ~~
一時も 離れたくない 私達
«残り1か月です……。»

野田先生が悲しそうに言うあの言葉を
私と西藤さんは疑ったのです。

何度も何度も……疑ったのです。

私の命が残り1か月だなんて………。
私と西藤さんの挙式は3日前。

3日前は幸せで……。
死にそうなくらい幸せだったのに、
3日後には、こんな残酷な……。


泣くしかなかった…。
私は泣くしかなかったのです……。

もう、残り少ない命でいったい
何をしろと……?

やはり、神様は残酷です。
人が幸せになれば、その幸せの
代償として、それの対する絶望を
与えるのです。


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