私の冷たい年上彼氏
「亮一、ありが...」
「はぁ...、今日大事な会議あったんだけどな...」
私が亮一に『ありがとう』って言おうとしたら、亮一が溜め息混じりに言った。
何か、言葉が胸に突き刺さった感じ。
何で私、熱なんか出しちゃったんだろう...。
何で、何で...
私、いつも亮一に迷惑しかかけてないじゃん...。
熱のせいか、涙腺が緩む。
泣かないって決めてたのに...。
そうは思っても、涙は次々に溢れ出してきてしまう。
「ごめんなさい...」
私は、泣きながら謝った。