GORIO-ゴリオ-
ゴリゴリのゴリオ
それもあの美人で有名な先輩と付き合っていると言うのは本当なんだろうか?
そんなの信じられないし信じたくもない。
だって…私にはいないのに。
彼氏なんて出来る気配も、この先出来る希望すら無いのに。
それなのにゴリオには出来るのか、
美人で名高く色気ムンムンのボンキュッボンの年上彼女が。
ゴリオのくせに出来るのか、
まるで男の理想形みたいな彼女が。
嫌だ…
そんなのは嫌だ。
嫌過ぎる。
美人でボインの先輩がゴリオとお手々繋いで仲良く並んでいる…
そんな二人を想像するだけでとても悲しくなる。
私は一人ぼっちなのに、ゴリオはもう他の誰かを選んでしまっていただなんて。
そんなの信じたくない。
追い付きたくて必死でゴリオの背中を追いかけているうちに、気づけば自分がゴリコになっていただなんて。
そんなの笑えない冗談だ。
ミイラ取りがミイラになってしまった気分だ。
ゴリオのせいで私はゴリコになりかけていると言うのに。
なのに…ゴリオには彼女がいると言うの?