大きな公立図書館のラウンジカフェで彼と待ち合わせの私……。爽かな笑顔でやって来た彼。

「ごめん。待った?!」

「ううん。いま来た所」

 私は彼に、にっこり笑いかける。
 
「ごめん。今日が返却期日の本を先に返して来てもいいかな?」

 とても申し訳無さそうに、澄んだ瞳で彼が言う。

「いいよ。ここでゆっくり雑誌でも読んでるから気にしないで行って来て」
 
「了解!」

 彼は爽かな笑顔で、足早にラウンジを出て行った。それを確認してから、私は本棚の蔭に隠れている男の元ヘと足早に近付く……。