あの頃の想い【TABOO】
あの頃の想い
 高校の同窓会に行った。


 大学を卒業し、社会人になってまだ半年。ようやく仕事に慣れてきた。


 返信ハガキの出席するに丸をつけ、日曜日の今日、懐かしい顔たちとの再会を果たした。


 楽しい時間を過ごした帰り際、懐かしい彼が声をかけてきた。


「二人だけで母校へ行ってみないか?」


 他のみんなも誘えばいいのにと思いながらも、首をタテに振る。

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