河の流れは絶えず~和泉編~
「じゃあ、そのときに何かお礼をさせてください。」

やった!

「、、、よかった。とりあえずあさってはどうですか?土曜で半ドンだし。」

「はい。よろこんで、、、、。」

よっしゃ。

ほっとして幾分肩の力が抜けた。

雨はまだ降り続いている。

彼女に傘を握らせて、

「じゃあ、また、あさって1時ごろに。手、お大事に。」

そう告げて別れた。

本当になんて偶然なんだろうか、そう思わずにはいられなかった。

けれど、偶然でもなんでも俺にとっては絶好のチャンスには変わりない。

そう思うと自然、体に力が入り、気持ちが溢れてくるのを感じないわけにはいかなかった。
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