河の流れは絶えず~和泉編~

ふたつ

ぶっつけ2日の試験勉強で迎えた抜き打ち試験はほぼやまが当たり、今回の試験も期待が持てると確信ができた。

その裏には、彼女に会うのがおあずけになったこともある。

試験と重なったことで瞬間、意気消沈はしたがそれと同時にやってやる、見てろよという闘志のようなものも芽生え、俄然やる気が湧いてきたことも作用しているのではないかと、改めて思う。

その後、毎日の講義をこなし、仲間と馬鹿なことばかりやって日々は過ぎていった。

しかし、一人になるとふっと彼女のことを思い出してなにやら胸がざわつくこともあった。

そして、いよいよ、今日が来た。
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